人間と喰種の戦いが描かれてきた東京喰種:reも、ついに完結しました。
嘉納によって人間から喰種にされ、過酷な運命と熾烈な戦いに翻弄されてきたカネキ。
カネキは隻眼の王となり、人間と喰種の共存のために戦うことを決めます。
長かった戦いもついに終わりを迎えましたが、はたしてカネキの望む人間と喰種の共存は実現されたのでしょうか。
最終回のネタバレから、迫っていくことにしましょう。
Contents
知ってた!?
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東京喰種:reでの人間と喰種の関係
人間vs喰種の構図
結局、あんていくの意味ってどんな意味だったんですか?素敵な意味。#東京喰種#東京喰種re pic.twitter.com/LPJiOWzRin
— いつき (@itsupon29k) July 21, 2018
喰種は人間を食べなければ生きていけません。
喰種は食べるために人間を襲い、人間はCCGを組織して喰種を駆逐する。
互いに殺し合う人間と喰種は憎しみ合い、どちらも歩み寄るという選択肢など考えられない状態でした。
すでに当たり前であると認識されていた、人間と喰種の敵対関係。
しかしながら、喰種を駆逐するCCGを組織したのは、和修一族という喰種でした。
鳥かごを壊そうとする喰種たち
東京喰種re:16巻タイトル考察【169話 群因たちへ】
数字の語呂合せはトルク(169)で「群因」を分解すると、君・羊・囲いの中に大の文字。今回のテーマは歪んだ世界の鳥籠の中をトルクのようにねじ曲げようとする勢力達。この喰種と人が拮抗する世界の羊の群れに対し、171話で亜門さんが答えを出します pic.twitter.com/cvvc0sF9Py— ミヅゴロウ (@MAPing_S) August 23, 2018
CCGに喰種を駆逐させる一方で、喰種の研究もしていた和修一族。
それは決して、喰種のためというわけではありません。
人間と喰種の敵対関係を維持することが和修にとって都合のよいことであり、そのために人間も喰種も利用されていたのです。
このような歪んだ秩序を「鳥かご」と称し、破壊しようとする喰種組織。
それがアオギリの樹であり、ピエロだったのです。
また人間に中にも喰種を医療に利用しようとしていた嘉納のように、「鳥かご」を破壊しようとした人物がいました。
最終回のネタバレで人間と喰種共存が可能に
最終回では6年後の東京が描かれていましたが、はたしてカネキが目指した人間と喰種の共存は進んでいるのでしょうか。
「TSC」と「共同戦線」
https://twitter.com/DulciwiiV/status/1014183064501739524
東京のCCGは解体され、TSC(東京保安委員会)が発足しました。
一方、黒山羊は「共同戦線」と名を変えています。
どちらも雰囲気はかつてのCCGや黒山羊と変わらないように見えますが、最大の変化はTSCと共同戦線が協力関係にあるということ。
作中でもTSCの定例会議に、丸手特等と月山・万丈が同席しています。
共同戦線はTSCの敵性喰種や竜遺児駆逐に協力するかたわら、行き場のない喰種の支援なども行っているようですね。
喰種の細胞による再生医療
ロケ中の空き時間で「東京喰種:re」の最終巻読んでて泣けた!
篠原さんの復活で。
というか、この後ずっと泣きながら読んでた。
技術スタッフに隠れて。 pic.twitter.com/fXrMlH93GL— TCM-USK (@TCM_USK) July 19, 2018
竜遺児から採取した細胞により、喰種の細胞を用いた再生医療も劇的に進展。
これまで回復が絶望的だった多くの人命が救われました。
中でもずっと植物状態だった篠原特等が意識を取り戻し、什造と再会したシーンは感動的でしたね。
また才子や、殉職したクインクス・不知の妹ハルのROSも回復。
非人道的な行為を繰り返してきた嘉納ではありましたが、喰種研究による医療の発展という悲願は達成されつつあるようですね。
喰種の食糧問題も解決?
たとえ人間と喰種が歩み寄ることになっても、まだ喰種が人間を食べるという問題が。
しかし、その答えをニシキと恋人の貴未が出そうとしています。
貴未はTSCで喰種研究を続け、喰種が食べられる人工食物が開発されました。
とはいえ、被験者であるニシキは「まずいな」の一言。
それでも人間と喰種の共存に向けて、大きな前進といえるでしょう。
貴未にとっては、喰種に人間の食事を味わってもらうのが夢であるとのことです。
本当に人間と喰種は共存できている?
人間と喰種の共存に向けて大きな前進が見られていますが、当の喰種たちは本当に人間と共存できているのでしょうか。
人間と共存している喰種
東京喰種最終巻
カネキとトーカちゃんの子供可愛すぎん??? pic.twitter.com/ZskF1my9Va
— YTM (@af3868066572441) July 21, 2018
カネキとトーカ
カネキはTSCと共同戦線の協力者となっています。
ヒデとの会話からも、これまでのカネキの行動や、意図したものではないとはいえ竜化して大量虐殺したことへの葛藤はあるようですね。
トーカはカネキとの2人目の子供を妊娠していました。
いつの間にか、六月ともリンゴを贈られるなど、親しい仲になっているようです。
2人の家には仲間たちや、戦いをともにした面々が多く集まっており、人間と喰種の共存を象徴しているといえるのかもしれません。
アヤトとヒナミ
2人とも共同戦線で活動しています。
アヤトはTSCと協力し、TSCの保安官では困難な戦闘の指揮にあたっているようですね。
ヒナミは共同戦線が経営する喰種の孤児院で、読み書きなどを教えています。
一緒に買い物をしていた2人ですが、関係に進展はあったのでしょうか。
月山と万丈とニシキ
月山が共同戦線の代表となり、万丈は副代表となりました。
カネキとトーカの娘に懐かれているあたり、頻繁に顔を出しているのでしょう。
月山も「お姫様」と呼んで、カネキとトーカの娘を溺愛しているようです。
万丈はジロと結婚。
ニシキは貴未の研究に、被験者として協力しています。
ヨモとウタ
晴れて「大おじ」となったヨモ。
カネキとトーカの娘に髪を三つ編みにされているなど、すっかり親バカっぽくなっています。
そしてウタはヨモの言葉通り、ちょくちょくヨモを襲撃しているようですね。
それを微笑ましく眺める、イトリとニコの姿もありました。
ナキとミザ
ナキもまた共同戦線で活躍しています。
決して知性が高いとはいえなかったナキですが、今では喰種の孤児たちの教育や、戦線に志願する喰種の育成に携わるまでに成長。
またミザと結婚し、9人の父親となりました。
竜遺児と敵性喰種
死堪の末路はjailバッドエンドに準えてるんか pic.twitter.com/ZXG436Ep5J
— nero (@nero_Ghoul0) July 19, 2018
6年後の東京でTSCと共同戦線は、竜から生まれた落とし子である「竜遺児」と戦っています。
しかし敵はそれだけではありません。
人間と喰種の共存からはずれた、いわゆる敵性喰種も存在し続けているのです。
その代表格とされているのが、死堪でした。
死堪は他の喰種を捕食してRc細胞を取り込み、新しい赫子を形成するという能力を持っています。
そして死堪は、竜遺児の細胞を捕食したことで赫者化。
もともと知能の高くない死堪でしたが、今では狂ったように人間を襲い、TSC発足史上最悪の敵性喰種となってしまいました。
死堪の正体を知っていると、なんともやるせなくなってしまう結末ですよね。
人間と敵対しないが、共存もできない喰種
敵性喰種ではないものの、カネキたちやTSCと合流しなかった喰種もいます。
クロナ
クロナは欧州へ渡り、人間を喰う喰種の駆逐にあたったとのこと。
東京では人間と喰種の共存が進んでいるようですが、他の場所ではそうではないのかもしれませんね。
日本でも東京以外の地方では、CCGはいまだCCGのままですし。
クロナは中東の紛争地域を渡り歩いたそうですが、中東といえば和修のルーツと嘉納が言っていましたよね。
第2の和修を生み出さないために戦っているのでしょうか。
滝澤
滝澤は消息不明とされています。
しかし敵性喰種と戦う半赫者の目撃情報もあるので、これが滝澤なのでしょうか。
喰種にされた後は、狂気にかられて人間を多数殺害してきた滝澤。
知らぬこととはいえ家族の肉を食べてしまい、愛する者も失ってしまいました。
もう人間の世界には帰れないと思っているのかもしれませんね。
小瓶
亜門を瓶兄弟の仇として付け狙っていた小瓶。
しかし現在は亜門を追わず、行き場に迷う喰種たちの首領となり、人間と寄り添えない喰種たちの拠り所となりました。
亜門とアキラ
亜門とアキラはシルエットのみで登場し、やはり行方は語られませんでした。
喰種にされた後も、制御できない赫者化に苦しめられながら、捜査官としてのスタンスを最後まで崩さなかった亜門。
喰種となった滝澤をかばい、みずからを捜査官失格と述べたアキラ。
この2人も、TSCや共同戦線と行動を共にすることはできなかったのでしょうね。
【まとめ】東京喰種:re・最終回
さて、人間と喰種の共存が本当に実現されたのか、検証してみました。
カネキの周囲を中心に、前進が見られる人間と喰種の共存。
しかしその動きは、まだ東京という一部の地域に限定されたものなのでしょう。
また人間と敵対したり、共存を拒む喰種も少なからずいるようです。
道のりはまだ長いかもしれませんが、明るい希望をたくさん残した最終回だったといえるのかもしれませんね。