グレイスフィールドを脱出したエマたちは、農園から鬼の追手を差し向けられました。
そしてゴールディポンドでは上級貴族の鬼との対決となっています。
その一方でエマたちを助けた鬼もいましたね。
果たして鬼とは何者なのでしょうか。
約束のネバーランドの作中に登場する鬼の行動や言葉から、鬼の正体を探っていきましょう。
Contents
知ってた!?
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約束のネバーランドの鬼とは?
- 人間を食べる種族。
- エマたちは鬼と呼んでいるが、正式名称は不明。
- 知性に乏しい野良鬼から、人間の言葉を話す知性鬼まで幅広く存在する。
- 階級制度がある、人間を家畜として飼育するなど人間とよく似た社会を形成している。
- 多数の眼が存在するなど、容姿は人間とかなりかけ離れている。
鬼は食糧である人間を安定供給するため、農園で人間を飼育・養殖しています。
エマたちがいたグレイスフィールドもそのひとつ。
シスターによって食用児が飼育され、鬼に出荷されるというシステムでした。
鬼の社会は階級制度がある格差社会で、農園で飼育された高級な食用児は貴族と呼ばれる鬼にしか行き渡らないようですね
約束のネバーランドに登場した鬼たち
バイヨン卿
ゴールディポンドに秘密の猟場を作っていた上級貴族の鬼です。
食用児を生きたまま入荷して秘密の猟場へ解き放ち、生きた人間を狩って食していました。
回想では飼育された人間を食べても味がしないと嘆いています。
しかしレウウィス大公と同様に狩りそのものを楽しみたかった様子で、ルーカスたちとの戦いでは本物の狩りができると喜んでいました。
最後はルーカスたちの攻撃によって倒れされています。
レウウィス大公
パイヨン卿の秘密の狩場に客として来ていた上級貴族の鬼。
やはり狩りを好む鬼ですが「互いに命をかける狩りであれば逆に狩られても本望」と言い切るほどでした。
もはや狩猟民族というより戦闘民族ですね。
並はずれた戦闘能力と洞察力でエマたちの作戦を見抜き、駆けつけたレイ、オジサンたちの攻撃もことごとく防いでしまいます。
エマに重傷を負わせるまで追い詰めましたが、瀕死のエマの最後の作戦によって死亡しました。
猟場の客たち
パイヨン卿の秘密の狩場の客で、エマたちとの戦いに参加した上級貴族の鬼。
ルーチェ、ノウス、ノーマの3人がいましたが、いずれもルーカスの仲間たちやオジサンによって倒されています。
ノウスはノーマを共食いしてパワーアップするという姿を見せていましたね。
ムジカとソンジュ
農園からの追手の鬼からエマやレイを助けた鬼。
原初信仰という宗教を信じており、現在は人間を食べていません。
ムジカは純粋にエマたちを助けるつもりのようで、別れ際に「七つの壁」の存在を明かしていました。
一方でソンジュは狩猟ができるのなら人間を食べたいと思っています。
エマに対しては「約束」を壊すか、エマに多くの子孫を農園の外に残してもらうことを期待しているようですね。
鬼の正体とは?
人間を支配する存在ではない
ソンジュの言葉によれば、人間と鬼は「互いに狩り、狩られる」存在だったとのこと。
鬼が人間の優位に立っているわけではないようです。
農園の食用児をめぐっても、鬼は本部の人間との取り引きという形をとっていました。
ランクの高い食用児を供給するよう、人間に依頼している感じですね。
さらに人間の言葉も話しています。
もし鬼が完全に人間の上に立っているのなら、人間を奴隷のように支配しているのではないでしょうか。
またパイヨン卿はピーター・ラートリーとつながりがありました。
ピーター・ラートリーはパイヨン卿の秘密の狩場の存在を知ったうえで、ルーカスが組織した少年たちの情報を漏らしています。
取り引きや癒着といったつながりは、なんとも人間臭い関係ですよね。
原初信仰
原初信仰の全貌は不明ですが「狩猟以外で人間を食べてはいけない」という教義があります。
- 食物は神から与えられたもの。
- 狩猟によって獲得した食物を、与えてくれた神に感謝していただきなさい。
- 食物を養殖して増やすなど神への冒涜である。
でも現実の人間も、狩猟時代はこんな信仰があったのでは?
戦闘本能
パイヨン卿やレウウィス大公といった、1000年前から生きている鬼たち。
「約束」が取り決められる以前の命をかけた狩りを、とても懐かしく思っていました。
エマやルーカスたちとの狩りではどちらも嬉々として楽しんでいます。
もはや狩りではなく「戦い」ですよね。
狩った結果の人肉よりも、狩りにおける戦いがメインとなっていました。
戦闘本能を持っているのは人間も鬼も変わりません。
鬼はその戦闘本能を抑圧されたまま、1000年を生きてきたのではないでしょうか。
やはり鬼は人間なのか?
鬼の正体として
- もともと人間だった。
- 人間が作り出した存在である。
- 地球外から来た生命体である。
といった可能性が指摘されています。
ここまで、鬼が人間と似ている部分が多いことに言及してきました。
階級制度や宗教、狩猟本能といった具合ですね。
しかしもうひとつ忘れてはいけないことがある気がします。
「鬼のもつ特徴の多くは、人間の本能や原始的な部分である」ということです。
戦闘本能は人間の根源的な特徴のひとつ。
原初信仰も、かつて狩猟民族だった人間たちの信仰ですよね。
このことから次のようにまとめてみたいと思います。
- 人間に何らかの操作を加え、知能を退化させたのが鬼である。
- もともと鬼は人間を食べるようプログラムされ、かつては狩猟によって人間を食した。
- 知性の高い人間を食べると、食べた鬼の知性が高まる。
何のために鬼を作ったのかはわかりませんね。
不要となった原始的な部分を取り除いて、さらに人間を進化させようとしたのでしょうか。
なんにせよ、作り出した鬼は狂暴で人間の手に余るようになった。
そして「約束」によって世界を分断し、鬼の世界に食糧である人間を供給した。
上級貴族や農園を統括する鬼は、知性の高い人間を食べている。
そういえばムジカが気になることを言っていましたね。
「この1000年で我々はだいぶ無秩序な姿になってしまった」
つまり1000年前の鬼の世界は、現在よりもずっと秩序があったということです。
知性を持たない野良鬼が増えて、鬼の世界も荒れ果てているということなのでしょうか。
それとも何か別の意味があるのでしょうか?
【まとめ】鬼の正体は?
ここまで鬼の正体を探ってきました。
やはり人間と似ているというのは重要な特徴だと思います。
しかし鬼の特徴や社会は、人間が原始的だった頃の名残りであるようにも見えますね。
ゴールディポンドの戦いもようやく終結です。
鬼に隠された秘密がさらに明らかになることに期待しましょう。