進撃の巨人・第1話のサブタイトルは「二千年後の君へ」でした。
この時は軽く流してしまったという方がほとんどですよね。
しかし進撃の巨人の物語も佳境に入った現在、このタイトルが非常に意味深に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あらためて進撃の巨人の歴史をおさらいしてみましょう。
そして「二千年後の君へ」というタイトルの意味を考えていきたいと思います。
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知ってた!?
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進撃の巨人の歴史をおさらい
「二千年後の君へ」というくらいです。
進撃の巨人において、二千年にもおよぶ巨人の歴史が関係してきそうですよね。
あらためて進撃の巨人の歴史をおさらいしてみましょう。
743年以前
- エルディア人の始祖ユミルが大地の悪魔と契約し、巨人の力を得る。
- ユミルは死後、巨人の力を九つの巨人に分ける。
- 九つの巨人の力を得たエルディア人がエルディア帝国を建国。
- エルディア帝国が勢力を拡大し、マーレを壊滅させる。
- その後エルディア人の間で内戦が起こり、7体の巨人をマーレに奪われる。
743年
- 「巨人大戦」でエルディア帝国が崩壊。
- カール・フリッツがパラディ島へ逃亡し、3重の壁を築いてたてこもる。
- カール・フリッツが「不戦の契り」で始祖の巨人の力を封印し、壁内の人間の記憶を改ざん。
- フリッツ家をレイス家と改め、壁内の統治が始まる。
845年
- 巨人の侵攻によりウォール・マリア壊滅。
- グリシャによってロッド・レイスを除くレイス家が皆殺しにされ、始祖の巨人を奪われる。
- エレンがグリシャを捕食し、進撃の巨人と始祖の巨人を継承。
850年
- エレンたちが訓練兵団を卒業後、巨人との戦いが本格化。
- クーデターによりフリッツ王政が崩壊、ヒストリア・レイスが新女王に即位。
- ウォール・マリアを奪還する。
- マーレと中東連合との戦争が勃発。
854年
- マーレと中東戦争との戦争が終結。
- エレンによってヴィリー・タイバーや戦槌の巨人継承者などが殺害される。
第1話の時点では、845年でした。
パラディ島でのエレンたち調査兵団と巨人の戦いが850年。
現在はパラディ島での戦いから4年が経過しており、854年ということになりますね。
「二千年後の君へ」の意味とは?
「二千年後」に何があるのでしょうか。
怪しいのは、始祖ユミルが巨人の力を得た時から数えて「二千年後」というもの。
これはエレンに大きく関係していることです。
- 巨人の継承者は13年しか生きられない。
- カール・フリッツは145代フリッツ王である(743年)。
- エレンがグリシャから巨人を継承したのは、その102年後である(845年)。
- もちろんエレンも巨人を継承してから13年しか生きられない。
わかりやすく追っていきましょう。
カール・フリッツは145代のフリッツ王です。
つまりそれまでに13年の余命を持つ王が、カール・フリッツを含めて145人いたということ。
13×145=1885ですから、カール・フリッツまでに1885年の期間があったわけです。
そこから102年後、エレンが巨人を継承しました。
もちろんエレンの余命も13年です。
まとめてみましょう。
- 13(年)×145(代)=1885(年):カール・フリッツがパラディ島へ逃亡した年。
- 1885(年)+102(年)=1987(年):エレンが巨人を継承した年。
- 1987(年)+13(年)=2000(年):エレンの余命が尽きる年。
つまり「二千年後」とは、エレンの余命が尽きる瞬間を意味するというわけです。
単なる偶然とは思えませんよね。
「二千年後の君」とは誰?
では「二千年後の君」とは誰のことを指すのでしょうか。
エレンの巨人の継承者
単純に考えれば「二千年後の君」はエレンではなく、エレンの継承者でしょう。
- エレンの子供
- エレンの意志を継ごうとする者
- エレンに意志を託された者
といったところが考えられます。
具体的にはミカサやアルミン、もしくはエレンとミカサの子供ですね。
レイス家の血筋に戻すなんてことを考えるなら、ヒストリアが絡んでくる可能性もあるかもしれません。
しかしこれでは「戦いはまだ後世に続く」ということですよね。
いささか消化不良な感じがします。
時代を超えるエレン
進撃の巨人が始まった当初から、ループ説というものがささやかれていました。
その根拠となる場面も、いくつかあげられています。
- 第1話のエレンの夢で、ミカサが「いってらっしゃい」とエレンに言っている。
- ミカサがたびたび頭痛を起こすともに、別の時系列と思われる過去がよみがえっている。
- クルーガーが、なぜかミカサとアルミンの名前を出している。
つまりエレンは現在だけでなく、別の時系列でも生きていたのではないかというもの。
「二千年後」にエレンはユミルの呪いで最期を迎えます。
しかしエレンは別の時系列で、ふたたび生まれ変わるというわけですね
「二千年後の君へ」とは、その瞬間のエレンに対して向けられた言葉なのでしょうか。
長い戦いを終えたエレン
しかしそれではエレン、これまでの戦いが報われたとはいい難いですよね。
「二千年後の君へ」とは現在・過去と長い時間を戦い続けて、ようやく戦いを終えたエレンに対して向けられた言葉であってほしいと思います。
- 人間同士の戦いの歴史、同じ過ちの連鎖を断ち切る。
- その元凶であった九つの巨人を一つに戻し、大地の悪魔に返す。
- ユミルの呪いから解放され、エレンはミカサやアルミンと元の生活に戻る。
こんなハッピーエンドがあってもいいのではないでしょうか。
とはいえ進撃の巨人が、こんな甘いエンディングを迎えるとも思えないのですが……。
【まとめ】「二千年後の君へ」の意味を振り返る
進撃の巨人・第1話のタイトル「二千年後の君へ」の意味を考えてきました。
巨人の歴史が数多く明らかになった今となっては、とても感慨深いタイトルですよね。
結末を連想させるようなタイトルではないかとも思えてきます。
作中ではエレンの余命もあと4年。
この瞬間どんな結末がエレンを待っているのか、とても気になります。